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暮らしのかたち
旅で出会った家とライフスタイル vol.1
イタリア トスカーナ サン・マルティーノ村
文・写真=
杉田基博+トランローグ・アソシエイツ
新連載「暮らしのかたち」の第1回は、25年前のイタリア トスカーナ旅行での心温まる出会いと、そこで見た余裕あるライフスタイルをレポートします。
かつてトスカーナの片田舎に迷い込んだ私を、一宿二飯でもてなしてくれた老夫婦のリビアーノとイソリーナ。まさか彼らと25年ぶりに再会できるとは思わなかった。
25年前の
サン・マルティーノ村の街並
サン・マルティーノ村への想い
当時大学でデザインを学んでいた私は、第2次世界大戦下のトスカーナで繰り広げられる人間模様を描いたタビアーニ兄弟の映画「サン・ロレンツォの夜」に心奪われ、その舞台となったサン・マルティーノ村を訪ねる決意をした。
大学2年の夏休み、私はイタリア政府観光局を訪ねて村の所在地を確かめ、旅立った。
フィレンツェからローマに向う鉄道の途中、山中の無人駅で下車し、ローカル・バスに乗り換えた。
果てしなく続く丘陵地帯を走ると、時折羊の群れに道をふさがれた。 夕日が傾く頃、目的地最寄りのバス停で下車すると、そこは人気の無い田園地帯だった。
バス通りから
サン・マルティーノ村へと
向かうアプローチ
リビアーノとの出会い
しばらく歩くと、見知らぬ訪問者を不信に思った村人が集まり、私は一人の女性に英語で話し掛けられた。
「クレイジーね!イタリアにサン・マルティーノ村はいくつもあるわ」 すると、彼女の後ろで一部始終を見つめていた老紳士がイタリア語で話し掛けた。
「あちらの紳士が今晩泊めてくれるそうよ」
こうして私はリビアーノと出会い、家に招かれ、イソリーナの肉料理と温かい野菜スープにありつくことができた。彼らは、終始私を優しい眼差しで見つめ、私たちは心から出会いを楽しんだ。
リビアーノの家のダイニング
左からイソリーナ、リビアーノ、私
リビアーノ邸と地下教会
翌朝目覚めると、リビアーノは私を手招きし、石造りの家の窓を開けて見せた。
目の前に現れたのは、なんと、地下教会ではないか!
荘厳で広々とした教会の祭壇には、すでに無数の蝋燭が灯されていた。
普段都会暮らしをしていた彼らは、17世紀に建てられたこの家を、夏の家として利用していたのだ。何とも余裕のあるライフスタイルではないか!(つづく)
リビアーノの家の入口
次回は、その後どのようにして私たちが25年ぶりの再会を果たしたのか、リポートします。
杉田基博+トランローグ・アソシエイツ
「住環境ビジネスをデザインする」をテーマに、住宅・インテリア関連企業の商品開発とブランディングを手掛ける。また、ワークショップやメディア活動を通して住環境に係わるデザイン・カルチャーをより多くの方々に紹介している。 詳しくは、ホームページhttp://www.tranlogue.jp/ならびにブログhttp://tranlogue.cocolog-nifty.com/blog/で
2009.1.7
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