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東京都現代美術館では、「田窪恭治展 風景芸術」を開催中だ。
田窪は、フランス・ノルマンディー地方に移り住み、10年間にわたり、廃墟と化していた礼拝堂の再生に取り組んだ「林檎の礼拝堂」プロジェクトを実現。そして1999年の帰国から現在までは、四国、金刀比羅宮(こんぴらさん)の聖域全体を対象とする「琴平山再生計画」に取り組んでいる。
田窪恭治《林檎の礼拝堂》1999写真:河村圭一 cKyoji Takubo 2011
田窪恭治《神椿》2006 金刀比羅宮新茶所壁画、有田焼磁器写真:河村圭一 cKyoji Takubo 2011
複合的な文化遺産と長期にわたり関わる中で田窪は、「自分より長い時間を生きるであろう、特定の現場の風景を表現の対象とした仕事を『風景美術』。作家がいなくなった未来においても生き続ける表現の現場を『風景芸術』」と呼び、そのような空間的にも時間的にも開かれた活動を目指すようになりました、と話している。
本展は、近年の二つのプロジェクトを、現地で実現したものとは別の、東京ヴァージョンというもうひとつの再生として展示し、田窪の現在の活動を紹介するとともに、出発点や転換期の仕事を通してその軌跡を紹介することを目的としている。なお、今回のような包括的な個展は東京では初となる。
■展覧会情報
会期/2011年2月26日(土)〜5月8日(日)
休館日/月曜日 *ただし3月21日は開館, 翌22日は休館
開館時間/10:00018:00(入場は閉館の30分前まで)
会場/東京都現代美術館 企画展示室 1F、B2F
観覧料/一般1,200円(960円、学生・65歳以上900円(720円)、中高生600円(480円)、小学生以下無料
※( )内は20名様以上の団体料金、本展のチケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。同時開催の「MOTアニュアル2011」との共通券もございます。一般1,600円 学生・65歳以上1,300円 中高生800円
■お問合せ先
オフィシャルサイトhttp://www.mot-art-museum.jp/exhibition/122(PC専用)
(編集部)
2011.03.01